貸倒懸念債権のキャッシュ・フロー見積法 [簿記論]
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18年4月1日より
貸付金100,000円の
利子率を10%から3%に引下げる
*利息の入金は3月31日
*自4月1日 至3月31日
*端数は計算の上、四捨五入
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☆18年3月31日に貸倒見積高の設定をする
仕訳: 貸倒引当金繰入 12,149 / 貸倒引当金 12,149
貸付金100,000円の現在価値を出す
・19年3月31日に入金予定の金額3,000円(利子)の現在価値→3,000÷1.1=2,727
・20年3月31日に入金貸付金金額103,000円(貸付金+利子)の現在価値→103,000÷1.1÷1.1=85,124
・100,000-(2,727+85,124)=12,149
貸付金 - 現在価値 =貸倒見積高
☆19年3月31日
仕訳: 現 金 3,000 / 受取利息 8,785
貸倒引当金 5,785
受取利息=87,851×10%(前期末貸付金の現在価値×元の利子率)
☆20年3月31日
仕訳: 現 金 103,000 / 受取利息 9,364
貸倒引当金 6,364 / 貸付金 100,000
受取利息=93,636×10%(前期末貸付金の現在価値×元の利子率)
18年4月1日より
貸付金100,000円の
利子率を10%から3%に引下げる
*利息の入金は3月31日
*自4月1日 至3月31日
*端数は計算の上、四捨五入
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☆18年3月31日に貸倒見積高の設定をする
仕訳: 貸倒引当金繰入 12,149 / 貸倒引当金 12,149
貸付金100,000円の現在価値を出す
・19年3月31日に入金予定の金額3,000円(利子)の現在価値→3,000÷1.1=2,727
・20年3月31日に入金貸付金金額103,000円(貸付金+利子)の現在価値→103,000÷1.1÷1.1=85,124
・100,000-(2,727+85,124)=12,149
貸付金 - 現在価値 =貸倒見積高
☆19年3月31日
仕訳: 現 金 3,000 / 受取利息 8,785
貸倒引当金 5,785
受取利息=87,851×10%(前期末貸付金の現在価値×元の利子率)
☆20年3月31日
仕訳: 現 金 103,000 / 受取利息 9,364
貸倒引当金 6,364 / 貸付金 100,000
受取利息=93,636×10%(前期末貸付金の現在価値×元の利子率)
在外支店の換算 [簿記論]
在外支店 後T/Bの換算($→¥)
①繰越商品、売上原価、本店勘定は換算に時間がかかるので後回し
他の勘定を換算する
原則 (現金、債権債務→CR) (他の勘定→HR)
②・繰越商品勘定の換算→先入先出、平均、後入先出に注意して求める
・売上原価勘定の換算→期首、仕入、期末をそれぞれ換算し売上原価を差額で求める
・本店勘定の換算→期首、本店仕入、送金などを取引ごとに換算し、期末を差額で求める
③為替差損益は最後に差額で求める
・・・・・・本支店合併財務諸表の作成上、合併整理に必要な会計処理・・・・・
本支店合併財務諸表は後T/Bから帳簿を飛び出して作成される紙きれである
下記の仕訳は本支店のいずれの帳簿にも記入されない仕訳である
☆照合勘定の消去→仕訳: 本 店 ○○ / 支 店 ○○
支店売上 ○○ / 本店仕入 ○○
☆内部利益の除去
(直接控除)→仕訳: 繰越内部利益 ○○ / 期首商品 ○○
期末商品 ○○ / 商 品 ○○
(間接控除)→仕訳: 繰越内部利益 ○○ / 繰越内部利益戻入 ○○
繰越内部利益控除 ○○ / 繰越内部利益 ○○
☆売上原価の計算
①期首商品棚卸高→本店期首商品+支店期首商品-内部利益
②仕入高→外部仕入高のみ
③期末商品棚卸高→本店期末商品+支店期末商品-内部利益
①+②-③で求める
①繰越商品、売上原価、本店勘定は換算に時間がかかるので後回し
他の勘定を換算する
原則 (現金、債権債務→CR) (他の勘定→HR)
②・繰越商品勘定の換算→先入先出、平均、後入先出に注意して求める
・売上原価勘定の換算→期首、仕入、期末をそれぞれ換算し売上原価を差額で求める
・本店勘定の換算→期首、本店仕入、送金などを取引ごとに換算し、期末を差額で求める
③為替差損益は最後に差額で求める
・・・・・・本支店合併財務諸表の作成上、合併整理に必要な会計処理・・・・・
本支店合併財務諸表は後T/Bから帳簿を飛び出して作成される紙きれである
下記の仕訳は本支店のいずれの帳簿にも記入されない仕訳である
☆照合勘定の消去→仕訳: 本 店 ○○ / 支 店 ○○
支店売上 ○○ / 本店仕入 ○○
☆内部利益の除去
(直接控除)→仕訳: 繰越内部利益 ○○ / 期首商品 ○○
期末商品 ○○ / 商 品 ○○
(間接控除)→仕訳: 繰越内部利益 ○○ / 繰越内部利益戻入 ○○
繰越内部利益控除 ○○ / 繰越内部利益 ○○
☆売上原価の計算
①期首商品棚卸高→本店期首商品+支店期首商品-内部利益
②仕入高→外部仕入高のみ
③期末商品棚卸高→本店期末商品+支店期末商品-内部利益
①+②-③で求める
為替予約 [簿記論]
4つのパターンを覚える
①独立処理で予約日が取引後または取引日
②振当処理で予約日が取引後または取引日
③独立処理で予約日が取引前(繰延ヘッジ)
④振当処理で予約日が取引前(例外処理)
原則は独立処理
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①と②の例題:輸入取引 $100
・取引日 2/1 CR114
・予約日 3/1 CR116 FR115
・決算日 3/31 CR118 FR117
・決済日 4/30 CR120
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①独立処理で予約日が取引後または取引日
予約日は仕訳なし
債権債務と為替予約を別々に処理する
・取引日 2/1 仕入 11,400 / 買掛金 11,400
・予約日 3/1 仕訳なし
・決算日 3/31 為替差損益 400 / 買掛金 400
為替予約 200 / 為替差損益金 200
・決済日 4/30 買掛金 11,800 / 現金 12,000
為替差損益 200
現金 500 / 為替予約 200
為替差損益 300
②振当処理で予約日が取引後または取引日
使う相場は3つ(取引日のCR,予約日のCRとFR)
直々差額(取引日のCRと予約日のCRの差額)は当期の為替差損益
直先差額(予約日のCRとFRの差額)は前払/前受で処理し、決算時に期間配分する
・取引日 2/1 仕入 11,400 / 買掛金 11,400
・予約日 3/1 為替差損益 200 / 買掛金 200
買掛金 100 / 前受収益 100
・決算日 3/31 前受収益 50 / 為替差損益 50
・決済日 4/30 買掛金 11,500 / 現金 11,500
前受収益 50 / 為替差損益 50
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③と④の例題:輸出取引 $500
・予約日 3/1 CR116 FR115
・決算日 3/31 CR118 FR117
・取引日 4/30 CR120 FR119
・決済日 6/30 CR121
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③独立処理で予約日が取引前(繰延ヘッジ)
予約日は仕訳なし
債権債務と為替差損益を別々に処理
取引日に3つの仕訳をする(☆繰延ヘッジ損益を取引日まで認識し、☆相殺処理)
・予約日 3/1 仕訳なし
・決算日 3/31 ☆繰延ヘッジ損益 1,000 / 為替予約 1,000
・取引日 4/30 売掛金 60,000 / 売上 60,000
☆繰延ヘッジ損益 1,000 / 為替予約 1,000
☆売上 2,000 / 繰延ヘッジ損益 2,000
・決済日 6/30 現金 60,500 / 売掛金 60,000
為替差損益 500
為替予約 2000 / 現金 3,000(CR121-FR115×$500)
為替差損益 1,000
④振当処理で予約日が取引前(例外処理)
予約日は仕訳なし
為替差損益はない
・予約日 3/1 仕訳なし
・決算日 3/31 繰延ヘッジ損益 1,000 / 為替予約 1,000
・期首 4/1 に振戻処理をする 為替予約 1,000 / 繰延ヘッジ損益 1,000
・取引日 4/30 売掛金 57,500 / 売上 57,500
・決済日 6/30 売上 57,500 / 売掛金 57,500
①独立処理で予約日が取引後または取引日
②振当処理で予約日が取引後または取引日
③独立処理で予約日が取引前(繰延ヘッジ)
④振当処理で予約日が取引前(例外処理)
原則は独立処理
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①と②の例題:輸入取引 $100
・取引日 2/1 CR114
・予約日 3/1 CR116 FR115
・決算日 3/31 CR118 FR117
・決済日 4/30 CR120
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①独立処理で予約日が取引後または取引日
予約日は仕訳なし
債権債務と為替予約を別々に処理する
・取引日 2/1 仕入 11,400 / 買掛金 11,400
・予約日 3/1 仕訳なし
・決算日 3/31 為替差損益 400 / 買掛金 400
為替予約 200 / 為替差損益金 200
・決済日 4/30 買掛金 11,800 / 現金 12,000
為替差損益 200
現金 500 / 為替予約 200
為替差損益 300
②振当処理で予約日が取引後または取引日
使う相場は3つ(取引日のCR,予約日のCRとFR)
直々差額(取引日のCRと予約日のCRの差額)は当期の為替差損益
直先差額(予約日のCRとFRの差額)は前払/前受で処理し、決算時に期間配分する
・取引日 2/1 仕入 11,400 / 買掛金 11,400
・予約日 3/1 為替差損益 200 / 買掛金 200
買掛金 100 / 前受収益 100
・決算日 3/31 前受収益 50 / 為替差損益 50
・決済日 4/30 買掛金 11,500 / 現金 11,500
前受収益 50 / 為替差損益 50
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③と④の例題:輸出取引 $500
・予約日 3/1 CR116 FR115
・決算日 3/31 CR118 FR117
・取引日 4/30 CR120 FR119
・決済日 6/30 CR121
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③独立処理で予約日が取引前(繰延ヘッジ)
予約日は仕訳なし
債権債務と為替差損益を別々に処理
取引日に3つの仕訳をする(☆繰延ヘッジ損益を取引日まで認識し、☆相殺処理)
・予約日 3/1 仕訳なし
・決算日 3/31 ☆繰延ヘッジ損益 1,000 / 為替予約 1,000
・取引日 4/30 売掛金 60,000 / 売上 60,000
☆繰延ヘッジ損益 1,000 / 為替予約 1,000
☆売上 2,000 / 繰延ヘッジ損益 2,000
・決済日 6/30 現金 60,500 / 売掛金 60,000
為替差損益 500
為替予約 2000 / 現金 3,000(CR121-FR115×$500)
為替差損益 1,000
④振当処理で予約日が取引前(例外処理)
予約日は仕訳なし
為替差損益はない
・予約日 3/1 仕訳なし
・決算日 3/31 繰延ヘッジ損益 1,000 / 為替予約 1,000
・期首 4/1 に振戻処理をする 為替予約 1,000 / 繰延ヘッジ損益 1,000
・取引日 4/30 売掛金 57,500 / 売上 57,500
・決済日 6/30 売上 57,500 / 売掛金 57,500
退職給付制度 [簿記論]
☆退職給付制度は基本3つ(①②③)の仕訳をする☆
①期首にする仕訳: 退職給付費用 ○○ / 退職給付引当金 ○○
・退職給付費用の求め方
+勤務費用
+利息費用(期首退職給付債務×割引率)
-期待運用収益(期首年金資産×期待運用収益率)
±数理計算上の差異
±過去勤務債務
②期中にする仕訳: 退職給付引当金 ○○ / (現金) ○○
(年金掛金拠出の仕訳)
③期中にする仕訳: 退職給付引当金 ○○ / (現金) ○○
(一時金支給の仕訳)
建設業会計 [簿記論]
勘定科目の考え方
・完成工事未収入金(売掛金) ・工事未払金(買掛金)
・未成工事支出金(仕掛品) ・未成工事受入金(前受金)
・完成工事原価(売上原価) ・完成工事高(売上)
仕訳の流れ
① 現金 ○○ / 未成工事受入金 ○○
② 未成工事支出金 ○○ / 現金 ○○
・・・・・・・・ここから先・・・・・ 完成基準→完成した時に原価&売上を計上
進行基準→決算時に原価&売上を計上
③(原価の仕訳) 完成工事原価 ○○ / 未成工事支出金 ○○
④(売上高の仕訳) 未成工事受入金 ○○ / 完成工事高 ○○
完成工事未収入金 ○○ / 完成工事高 ○○
進行基準は決算時に未成工事支出金勘定がなくなる